春になって暖かな日差しが心地よくなると、気分も上がってお出かけしたくなりますよね。そんな時、あなたはしっかりと紫外線対策をしていますか?
実は3月4月は紫外線が大幅に増えて夏のピーク時に迫るほどの紫外線が降り注いでいるので、きちんと対策をしておかないと大変なことになるんです!
そこで今日は、春の紫外線対策について紫外線の基礎知識も交えてお話していきます。今日から始められるものばかりですのでぜひチェックしてみてくださいね。
春の紫外線対策が欠かせない理由
冬に乾燥した肌は紫外線にも弱くなっている
冬は空気が乾燥していますし、室内でもエアコンの影響で湿度が低くなっているので、肌は常に乾燥した状態にさらされています。
こうした環境のせいで乾燥してしまった肌は、バリア機能が低下して外部からの刺激に弱くなってしまうため、紫外線によるダメージも受けやすくなっているんです。
春でも夏と同じくらいの紫外線が降り注いでいる
3月から4月にかけて紫外線量はぐんと増加して、真夏のピーク時の70~80%にもなるので、油断は大敵です。
春は穏やかな日差しで紫外線の照射量はそんなに多くないように感じるかもしれませんが、実際はかなりの量の紫外線を浴びているんですね。
紫外線を浴び続けると肌の老化は一気に進む
紫外線にも種類がある
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類があり、このうち地面まで届くのはUV-AとUV-Bの2種類です。この2種類の紫外線が肌に様々な悪影響を及ぼして、肌の老化をどんどん進めてしまうんです。では、それぞれの特徴についてみていきましょう。
肌の奥までダメージを与えるUV-A
UV-Aは紫外線の中でも波長が長くエネルギーが強いので、肌の真皮まで到達して肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを壊してシワやたるみの原因になります。
窓ガラスも透過してしまうので室内にいても浴びてしまいますし、年間を通して照射量が大きく変化しないのもUV-Aの特徴です。
肌表面がダメージを受けるUV-B
UV-Bは主に表皮にダメージを与える紫外線で、レジャー紫外線とも呼ばれます。海水浴などに行って肌が赤くなったり日焼けをするのは、このUV-Bによるものです。
また、UV-Bを浴びると角化が乱れて肌がゴワつき、角層の水分が減少して肌荒れが起こることも。日焼けの後に肌がカサつくのはこのためです。
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これでばっちり!春の紫外線対策
スキンケアの前のリンパマッサージで新陳代謝をスムースに
乾燥した肌はターンオーバーが乱れてバリア機能が低下していますし、紫外線を浴びることでさらに悪化する可能性があります。
ターンオーバーが滞ると、紫外線によってできてしまったメラニンの排出が妨げられ、シミができやすくなるので注意が必要です。
そこでおすすめなのが、 お手入れ前のリンパケア。リンパの滞りを解消することで老廃物の排出が促されて、新陳代謝が活性化されます。マッサージの方法も簡単なのでぜひ取り入れてみてくださいね。
① 鎖骨のリンパ管を押しほぐして流れを良くしておく。
② あごの先から首の付け根にかけてリンパ管を押しほぐす。
③ 顔の内側から外側に向かって軽く圧をかけながらマッサージをする。
④ 首筋のリンパ本管を鎖骨に向かって押し流す。
保湿ケアで肌のバリア機能をキープ
春の紫外線に打ち勝つためには、まず冬の間に乾燥ダメージを受けてしまった肌をケアしてあげることが大切。
ヒト型セラミドやヒアルロン酸、プラセンタなどの高保湿成分を配合した美容液でうるおいをたっぷりと与えてあげましょう。
また、花粉症などで肌が敏感になりやすいので、乾燥などで肌がヒリヒリする方は、クリームで外部の刺激からお肌を守ることも忘れないようにしましょう。
美白化粧品でメラニンを作らせない!
紫外線を浴びると、シミの元となるメラニン色素が作られてしまいますが、これを防ぐ効果が期待できるのが美白有効成分を配合した毛h送品です。
紫外線を浴びた日だけでなく、毎日使っておくことが大切ですから、春になる前から美白化粧品をひとつスキンケアに取り入れてみてくださいね。
有効成分としてはトラネキサム酸やビタミンC、アルブチン、ルシノール、コウジ酸、プラセンタなど様々なものがあるのでご自身の気に入ったものを取り入れると良いでしょう。
また、保湿ケアと一緒に美白ケアもしたい!という方にはプラセンタやビタミンCがおすすめですよ。
日焼け止めをこまめに塗って紫外線をブロック!
外出する際には日焼け止めを塗って紫外線から肌を守りましょう。買い物や散歩などのちょっとしたお出かけであれば、SPFは20程度のもので十分。
高い日焼け効果を期待してウォータープルーフタイプのものを使うと、落とすためにクレンジングが必要になりかえって肌に負担がかかるので、目的に合わせて使い分けるようにしましょう。
日焼け止めの効果を持続させるためには、SPFの高い日焼け止めを使うことよりも、2~3時間おきに塗りなおすことのほうが大切です。使用量を守り、こまめに塗ることを心がけておきましょう。
パウダーファンデーションは紫外線対策にも効果的
日焼け止めはこまめな塗りなおしが大切とお話しましたが、メイクをしていて日焼け止めの塗りなおしなんてできない!という方も多いですよね。
そんな時は、パウダーファンデーションを使った紫外線対策 がおすすめ。
ほとんどのパウダーファンデーションには、紫外線散乱効果のある酸化チタンやタルクが配合されているので、ムラなく塗れば日常生活では十分な程度の日焼け止め効果が期待できるんです。
リキッドタイプにも日焼け止め効果はありますが、パウダータイプの方が顔料の密度が濃いので、紫外線対策として考えるとパウダータイプの方が良いでしょう。パウダーファンデーションなら塗りなおしもこまめにできるので、その点でもメリットは十分ありますよね。
普段からビタミンCを摂っておく
ビタミンCには紫外線によって生じる活性酸素を除去する効果が期待できます。
ただし、日焼けをしてからビタミンCを摂ってもその日焼けをなかったことにすることできませんから、日常的にビタミンCを摂ることが大切です。
キャベツやかぼちゃ、ブロッコリー、じゃがいも、いちご、かんきつ類などにはビタミンCが多く含まれている ので、食事に取り入れてみてくださいね。
頭皮のケアは日焼け止めスプレーがおすすめ
紫外線は肌だけでなく髪の毛や頭皮にも深刻なダメージを与えます。 紫外線を浴びることで髪の毛のタンパク質が壊されてパサつきやすくなりますし、ぬれた状態で紫外線を浴びると、髪の毛が酸化されて赤っぽくなってしまうことも。
また、頭皮は皮膚と同じように日焼けをしてしまうので、こちらも注意が必要です。スプレータイプの日焼け止め を使って、髪と頭皮も紫外線からしっかりと守ってあげましょう。
紫外線カット効果のある衣類を活用しよう
首元や腕なども日焼け止めを塗って紫外線対策をするのが一番ですが、こまめに塗りなおすのは中々難しいですよね。
そんなときは、紫外線カット効果のある衣類を活用しましょう。帽子はもちろん、スカーフや手袋、パーカーなどで紫外線をシャットダウンしてしまいましょう!
家の中でも紫外線対策は必要です!
UV-Aは窓も通過して家の中まで入ってくるので、外出しない時でも紫外線対策は抜かりなく行いましょう。メイクをしない日でも、朝のスキンケアは紫外線カット効果のあるクリームや日焼け止めで仕上げることを習慣にすると良いですね。
また、窓にUVカットフィルターを貼ったり、UV-Aの透過を防ぐレースカーテンに交換するなどの対策も効果的ですよ。
まとめ
シミだけでなく様々な悪影響を肌に与えてしまう紫外線は、本当に厄介ですよね。
紫外線は目に見えないのでつい油断してしまいがちですが、あなたの肌にはしっかりとそのダメージが刻まれているということを忘れずに、毎日コツコツとケアをしていきましょう。地道な対策が、将来のあなたの美肌を作っていくはずです!
参照サイト
・気象庁:https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm_obs.html
参考文献
・素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典 吉木伸子著 発行所;(株)池田書店
・日本化粧品検定2級3級対策テキストコスメの教科書 小西さやか著 発行所;(株)主婦の友社