リラックスや健康増進目的だけでなく、ダイエットのひとつとしても活用されるサウナ。しかし、「サウナは痩せない」、「水分が出ているだけ」という声もよく耳にしますよね。
サウナで本当に痩せられるのか?今回は、サウナのダイエット効果や入り方について紹介していきます。
サウナを上手に活用して、理想の体を目指しましょう。
サウナでダイエットはできるの?
サウナ直後の体重の変化
サウナに入ると体重が減るため、痩せた気分になりますよね。しかしそれは水分が抜けたことによる減少です。いつも通り生活していればすぐに元に戻るので、「サウナでは痩せない」とも言われています。
サウナの消費カロリーは 1時間で150kcalくらい。食べ物でいえばご飯1杯弱、運動に例えるとゆるいウォーキングを1時間したくらいの消費カロリーなのです。

サウナの消費カロリーにたったのこれだけ?と思った方もいるでしょう。しかし、ただ座っているだけと考えたら、嬉しいですね。
サウナダイエットの意味
全く痩せないという訳ではありませんが、サウナ自体のダイエット効果はそんなに高くないことが分かりましたね。
ではサウナダイエットは何を意味するのでしょうか。座っているだけのサウナには、直接脂肪を燃焼する効果が期待できません。しかし、温熱効果により、痩せやすい体づくりが期待できるのです。
痩せやすさはダイエットを行ううえでとても大切。同じ行動をとっても結果に違いがでるのです。

サウナダイエットは、サウナを活用してダイエットを成功にみちびくもの。ダイエット効果をあげる、サポーター的役割と認識しましょう。
成功率をあげるサウナのダイエット効果
むくみの解消
サウナに入って身体を温め発汗することで、余分な水分が抜けてくれます。むくみは脂肪ではありませんが、放っておくことで結果的にセルライトになりやすい厄介なもの。
水分補給は大切ですが、がぶ飲み+運動不足だと体内に水分が留まりむくみの原因となるので要注意。デトックス効果を得ることで、シルエットもすっきりになり、冷え性の改善も期待できるのです。
代謝アップで痩せ体質
身体を温めることは、代謝の向上にもつながります。筋力不足、加齢などにより代謝が低下すると、運動しても痩せにくく食べると太りやすい体質に…。
とくに女性は、筋力不足や冷え性によって代謝が低下しやすくなります。手足の末端まで温めることで、痩せやすい体に整えてくれるのです。

運動で体を温めるのとは違い、サウナで体を温めると乳酸が溜まらないのが特徴ですよ。
睡眠の質をあげる
血行促進効果により、サウナには睡眠の質をあげてくれる効果もあります。体は寝ている間に再生・修復されているので、質の良い睡眠をとれば疲労回復効果はもちろん、カロリーもそこそこ消費してくれるのです。
また、適度な疲労感も深い眠りにいざなってくれる効果が。サウナ後は運動後のような感覚になるため、なかなか寝付けないひとにもおすすめです。
心身のリセット
ダイエットには、基本的に「我慢」がつきもの。定期的にリフレッシュをおこなうことで、ストレスを溜めずに続けることができます。
サウナには汗をたくさんかける爽快感と体を温める血行促進効果があるため、心身のリセットにぴったりです。運動が苦手なひとでも入っているだけでよく、メンタルケアとしても作用してくれます。
食欲の軽減
とくにお腹が空いているわけでもないのに、ついつい食べ物に手が伸びてしまう…ということってありますよね。それは、脳が勝手に感じているニセの食欲なのです。
過去のおいしい記憶や習慣、口の寂しさなどにより、食べたくなってしまう衝動で、ダイエット中のドカ食いにもつながります。
しかし、サウナに入って汗をかくことで、ニセの食欲のリセットが可能に。また、体が温まっている状態は空腹感もおさえられるので、ダイエット中に食べ過ぎてしまうひとにもおすすめです。

ただし、何をしてもお腹が減っているいう時は本物の食欲です。身体が栄養を欲している証拠であり、空腹すぎるのはよくないのできちんと見極めるようにしてくださいね。
ダイエット目的のサウナのはいり方
サウナに入る前の準備!
サウナできちんと汗をかくため、入る前は準備が必要!まずは体を洗いましょう。マナー面だけでなく、毛穴の汚れを落とすことで汗腺をオープンに。汗をかきやすくするためです。
次にたっぷりな水分補給をおこないます。水分がなければ汗をかくことが出来ないし、脱水症状になってしまうので注意しましょう。
最後は体を拭くことです。肌が濡れていると発汗作用が弱まります。拭いても拭いても汗がでてくるのは、肌表面が乾いたことにより更に発汗効果が増すからなのです。

汗がたくさんでていると嬉しくなりますが、サウナ中も汗をかいたら拭くのが正解!水分補給もこまめにおこないましょう。
ダイエットに効果的な入り方
ダイエット効果をえるには、長時間一気にはいるのではなく、出入りを繰りかえすことがポイントです。入る時間は1回10~15分程度。
時間がたったら外にでて体の熱を冷ましましょう。汗がひいたらまた入るを4~5回繰り返せばOKです。外にでたら水分補給をおこないましょう。

無理やり長時間入る必要はありません。また、時間は目安ですので、体調と相談して臨機応変に対応してくださいね。
水風呂に入るメリットは?
サウナと一緒にあるのが水風呂。サウナと水風呂を繰り返すことで、ヒートショックプロテイン(HSP)が期待できます。
HSPとは、ストレスをうけると同時に生産されるたんぱく質。ダイエット面では基礎代謝の向上による脂肪燃焼に効果的です。
HSPは熱ストレスにより増加するので、サウナと水風呂を使うことで、より効果がえられます。首や肩あたりを意識的に冷やすのがポイント。水風呂はきついというひとは、シャワーを使ってもOKです。

水風呂は必ずはいらなければいけないものではありません。無理はしないようにしましょう。また、心臓疾患のあるひとは温度差にはとくに注意してください。
サウナと運動の組み合わせ
体を動かして脂肪を燃焼
脂肪を燃焼させるには、身体を動かして筋肉を刺激する必要があります。食事制限だけでなく、体を動かすダイエットを取りいれることが大切です。
また、筋肉をつけることで代謝のキープにつながります。体温もアップしますし、そもそもメリハリのあるボディラインには筋肉が必要不可欠なので、軽い筋トレを取りいれるのがおすすめです。
サウナ前に軽い有酸素運動
脂肪の燃焼に効果的なのが有酸素運動。日常的にとりいれることで、ダイエットが成功しやすくなります。
有酸素運動後にサウナにはいることで、代謝アップ効果によりさらに痩せやすく。わざわざ行わなくても、ちょっと距離のあるサウナまでウォーキングや自転車で行くだけでもOKです。
サウナとは別日に筋トレをおこなう
有酸素運動とは逆に、無酸素運動後のサウナは基本的にNGとされています。無酸素運動である筋トレとは、筋肉に負荷をかけて筋繊維を破壊し、それを回復させて大きくさせるもの。
筋肉の疲労回復には冷やすのが効果的です。逆に温めてしまうサウナはおすすめされません。筋トレとサウナは別日にしましょう。

また、サウナ後の激しい運動は体調を崩しやすいので、注意してくださいね。
サウナを活用するときの注意点
無理は禁止
サウナは、日常では感じられない温度です。耐えられないものを我慢しておこなうものではないので、無理は絶対にしないようにしてください。
長時間の活用は、脱水症状や熱中症の原因になります。身体の異変を感じたらすぐに出るようにしましょう。
水分補給をきちんとおこなう
たっぷり汗をかくぶん、水分補給は何より大切な行為です。サウナ前は必ず水を飲み、サウナからでた後も必ず水分を補給しましょう。
のどが乾いたらもちろん飲みますが、のどが渇いていなくても飲むようにしてください。また、水分補給はカロリーのあるものでなく、水で行うのが基本です。
サウナ前に飲食、飲酒をしない
サウナに入る前に絶対におこなってはいけないのが飲酒です。サウナでは酔いが回りやすくなるので、飲酒したら入れないと覚えておきましょう。
また、満腹状態で入るのも体調が悪くなってしまう原因です。空腹すぎるのもよくないので、もしお腹があまりにも空いているようなら、軽いものをつまむくらいにしてくださいね。
サウナは自分にあった入り方を
サウナに入る目的は、ストレス発散、リラックス、ダイエットなどさまざまです。入り方はいろいろあり、時間や温度に絶対というルールはないので、自分に合った入り方を行なってください。
まずは自分がはいれる温度や時間からおこなうことがポイント。最初から4~5回出入りするのではなく、2~3回から始めてみるのもおすすめですよ。
まとめ
サウナ自体に脂肪燃焼効果はありませんが、痩せやすい体をつくってくれるため、ダイエットのサポート能力は◎です。
事前準備と効果的な入り方で、より結果のだせる体に。有酸素運動や筋トレと組み合わせて効率のいいダイエット生活にしましょう。
サウナを上手く活用して、理想のボディをつくってくださいね。